共有持分だけでも売れる?相続不動産が共有になったときの選択肢
更新日 2026-06-13
遺産分割で「とりあえず兄弟で共有に」とした不動産は、数年後に高確率で身動きが取れなくなります。共有不動産の全体を売るには共有者全員の同意が必要で、1人でも反対すれば売れないからです。それでも取れる選択肢は残っています。
選択肢1: 全員の同意を取り直して全体を売る
価格・分配・スケジュールを示して合意を作るのが、金額面ではいちばん有利です。共有者が応じない理由はたいてい感情か情報不足なので、査定額という具体的な数字を全員に見せるところから始めます。
選択肢2: 自分の持分だけを他の共有者に売る(買い取ってもらう)
共有者間の売買は話が早く、外部に物件が渡らないため心理的な抵抗も少ない。価格は持分割合×市場価格より割り引かれるのが通例ですが、関係を壊さずに抜けられます。
選択肢3: 自分の持分だけを第三者に売る
あまり知られていませんが、自分の共有持分だけなら、他の共有者の同意なしに売却できます。買い手は共有持分を専門に扱う買取業者が中心で、価格は持分評価額の数割引きになります。割安にはなりますが、「合意形成が不可能で、もう関わりたくない」という状況では現実的な出口です。
選択肢4: 共有物分割請求
協議で決着しない場合、裁判所に共有物の分割を請求できます。現物分割・代償分割・換価分割(競売)のいずれかになりますが、時間と費用がかかり、競売になると市場価格より安くなりがちです。最後の手段と位置づけるべきです。
前提として登記は必要
どの選択肢でも、相続登記が済んでいない持分は売れません。まず期限チェッカーで義務の状況を確認し、登記を済ませたうえで出口を選ぶ。持分の処分を含めた相談は無料相談から受け付けています。専門の買取会社が対応可能かどうかを含めてご案内します。